桐朋学園音楽部門学校案内2023

TOHO GAKU EN S CHOOL OF MUS IC 2 023

1 TOHO G AKUEN S CHOOL OF MUS I C 2 0 2 3

2 3 よい音を識るということ。 よい音を識るために、音をよく聴くということ。 音をよく聴き、響きの中に豊かな表情を見つけること。 この新たな学び舎は、 一流の音楽家に必要な素養を磨くための、 大きなひとつの楽器である。 自らの手元だけではなく、空間全体を使って 自分の音と向き合ってほしい。 音と向き合うための 学び舎 プロローグ ……………………………………… 3 桐朋の教育理念 …………………………………10 学びの三本柱 鍛える(ソルフェージュ、音楽理論)……………11 究める(専攻実技、副専攻、選択副科)…………12 超える(オーケストラ、室内楽・二重奏ソナタ)…13 桐朋の学び ピアノ専攻 ………………………………………16 弦楽器専攻 ………………………………………17 管楽器専攻 ………………………………………18 打楽器専攻 ………………………………………19 ハープ専攻 ………………………………………20 古楽器専攻 ………………………………………21 声楽専攻 …………………………………………22 指揮専攻 …………………………………………23 作曲専攻 …………………………………………24 音楽学専攻 ………………………………………25 カリキュラム………………………………………26 指導陣……………………………………………28 特別レッスン ……………………………………32 桐朋生のキャンパスライフ 桐朋生の1日 ……………………………………35 活躍する桐朋生 …………………………………38 コンサートスケジュール …………………………40 キャンパスガイド …………………………………42 桐朋生の進路・進学 高校卒業後の進路 ………………………………45 大学卒業後の進路 ………………………………46 留学について ……………………………………47 大学院への進学 …………………………………48 特待生・奨学金制度 ……………………………49 入試情報 …………………………………………50 アクセスマップ ……………………………………52 目次

4 5 2021 年、桐朋学園音楽部門仙川キャンパスに新校舎が完成しました。 教室、レッスン室、そして桐朋学園宗 むね 次 つぐ ホールからなる木造の校舎は、 通称「H館」と呼ばれ、隣接する既存校舎「S 館」とともに 建築家・隈研吾氏によって設計されました。 「巨大な木の楽器がその中で音楽家を育んでいる」というイメージから 発想されたH館は、建物の外観だけでなく躯体も木で造られた 大規模建築物として、建築業界でもその先進性が高く評価されています。 ホールのステージ後方から客席 方向を見る。足場を外す前に照 明を取り付けた 基本設計/デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所 音響設計:唐澤誠建築音響設計事務所 実施設計/施工:前田建設・住友林業共同企業体 桐朋学園宗次ホール 2021年3月竣工 桐朋学園は創立当初からこれまで ずっと、自前のホールを持たない音 楽学校でした。演奏会や卒業試験な どは、その都度学外のホールを借りて 行っていたため、ホールで演奏するこ とによってのみ感じる独特の緊張感 や音の響きなどを経験する機会は限 られていたのです。しかし、音楽専用 施設であるコンサートホールでの演奏 体験は、音楽家としての成長に欠か せない重要な意味を持ちます。桐朋 の音楽教育をより充実させるために学 内にホールを設けたいという思いは、 新校舎建築計画の一環としてようやく 実現することになりました。 ホールを含めた新校舎全体を木造 にするという案は、当初は賛否が分か れました。木は美しい響きを生みます が、一方で強度や耐火性などに不安 があったためです。こうした安全面に 加えて、遮音性、工期の長さ、費用な どについても検討を重ね、最終的に CLT(Cross Laminated Timber) という比較的新しい工法にたどり着き ました。 CLT工法は、木材の繊維を交差さ せながら積層させ、非常に強い構造 材を造る建築技術です。海外に比べ、 国内ではCLT工法による大規模建築 の施工実績が少なく、チャレンジング な選択ではありましたが、木材であり ながら耐火性や耐震性に優れるとい う特徴を持ちつつ工期も短縮できると いう点から、この工法が選ばれました。 桐朋学園宗次ホールの壁面や天井 には、折り紙から着想を得たという意 匠が凝らされています。折り紙の表面 部分はCLTの木目をそのまま生かし ており、厳選されたヒノキを使用して 美麗な外観に仕上げていますが、こ れは単なる飾りではなく、「折半構 造」という、屏風のように角度をつけ て組み合わせた板による構造体です。 折半構造は強度があるために、ホー ルの広い空間を支えることができます。 強度を確認するためにCLTに負荷を かけるテストなども行いました。 さらにこの構造体は、音響反射板と しての役割も担っており、折り紙の折 り目にあたる部分の交差角度は、構 造計算で算出した強度と音響とのバ ランスに則って決められました。 音響テストでは、同じく木造の既存 校舎であるS館の様々な教室で音の データを収集し、音響設計担当者が 響きのサンプルを作成して、理想的 な音響を追求しました。空間の構造 を検討する際は、精巧なホールの模 型を作成し、その中で音がどのように 響くのかを検証しました。 遮音性に関してもテストを何度も実 施しています。実寸大の遮音性テス ト用の壁を用意し、条件を変えなが ら実際に楽器を使って遮音性能を確 認していきました。計算上も、スピー カーを使った遮音実験でも十分な遮 音性能が認められたにもかかわらず、 楽器を使った実験では音が漏れてし まうということもありました。 高度な構造計算技術を駆使して 設計デザインの可能性を探る一方で、 音響や遮音性能などの検証では、実 際に楽器を用いた地道な実験を繰り 返しました。 桐朋の教育は、高大一体を特色と しています。新しいホールは、それを 具現化する集いの場として構想され ました。高校と大学、さらには大学院 や附属音楽教室の生徒、学生たちが、 このホールを「普段使い」の施設とし て日常的に使用できるよう配慮したデ ザインを採用しています。 その一つがステージの大きさです。 通常のホールでは全体の3割程度が ステージ、残りは客席というバランス で設計されることが多いのですが、桐 朋学園宗次ホールでは、ステージと 客席との面積比がほぼ1:1という、 ホールのサイズに対して異例ともいえ るほど広いステージを備えています。 高大のオーケストラが毎週の授業で 使用することを想定して、このように 設計されました。 ホールの座席は体の小さな音楽教 室の生徒も座りやすいように、通常は 下げてある肘掛を上げることで、ベン チとして使用できるようにしました。ま た、校舎の廊下の中心にある僅かな 凹凸は、視覚に障がいのある生徒が 安全に歩行するためのガイドです。 多様な視点によるアイデアと試行 錯誤を詰め込んだこの校舎に、ぜひ 足を運んでみてください。木の香りに 満たされた大きくて精巧な楽器の中 で、一流の音楽家を目指してともに学 べる日を心待ちにしています。 理想の環境を実現するために 議論を重ねた構想段階 繰り返し検証を行いながら 完成形を目指していった 実際に使うシーンを描きつつ 誰もが利用しやすいつくりに 音響実験用のホール模型 前田建設工業株式会社 ICI総合センター ホールの柱の強度実験 桐朋学園で行われた隈研吾氏による建築計画 のプレゼンテーション。校舎の模型が見える 音楽家のこだわりを結集させた 「大きな楽器」の中で才能を育む

6 7 3 1 桐朋学園宗次ホールは、内外の演 奏家によるコンサートを行うだけでな く、高校や大学の実技試験、授業な どを行う教育の場でもあります。 ホールで行われている授業は、「ピ アノ室内楽」(高校1年:ピアノ専 門)、「ピアノ演奏法」(大学:ピア ノ専攻)、「弦楽オーケストラⅠ」「弦 楽オーケストラⅡ」(高校1、2年: るのです。 響きの良いホールで演奏すると、音 は「出すもの」ではなく「響かせるも の」であると、改めて感じます。空間 をどのように使って響きをつくるのか。 どのように音を出せば、ホールの空間 が応えてくれるのか。美しい響きをつ くるために、どのように体をコントロー ルすればよいのか。ホールは、実技 弦楽器専門)、「オーケストラ基礎」 (高校 3 年:弦楽器専門、大学: 弦・管・打・ハープ専攻)、「オー ケストラ中級」「オーケストラ上級」 (大学:弦・管・打・ハープ専攻)、 「ウインドオーケストラ」(高校: 管・打・ハープ専門の指定された生 徒、大学:管・打・ハープ専攻)で す。これらの授業では、様々な曲を取 教育の最終的な現場といえます。 欧米のオーケストラには、しばしば 本拠地となるホールがあります。ホー ルがオーケストラを育て、個性を花 開かせます。桐朋学園宗次ホールが、 桐朋生を個性豊かな優れた音楽家へ と育ててくれるのです。 教室やレッスン室の並ぶ通路の一 角に、桐朋学園宗次ホールの扉があ り上げて練習しながら、アンサンブル の技術やリハーサルの方法を実践的 に修得していきます。 コンサートホールは、音楽の演奏に 適した響きとなるよう音響設計されて います。ホールでオーケストラや室内 楽などのような授業を行うことで、響 きの少ない教室では気付きにくい、空 間を意識した音作りを学ぶことができ ります。著名な音楽家のコンサートが あれば、先刻までレッスン室にいた桐 朋生が、楽器をロッカーにしまって聴 きに来ることもあるでしょう。その同じ ホールが、音楽家として大切なことを 桐朋生たちに経験させてくれます。彼 らがいつか、後輩たちに演奏を聴か せる立場として、大きく成長して戻っ てきてくれることを願っています。 1.オーケストラ基礎:高3弦楽器と大学生 2.弦楽オーケストラⅠ:高1弦 楽器 3.ウインドオーケストラ:管打ハープ 4.ピアノ室内楽:高1ピアノ 特別な場所で 日々、研鑽を積む 教育の場としてのホールをつくりたい。 その思いを形にした桐朋学園宗次ホールで、 ここでしかできない教育が明日の音楽家たちを育みます。 2 4

8 9 舞台上に備え付けられているマイク は、目立ちにくいワイヤー方式を採 用。演奏者の邪魔をせず、様々な楽 器編成に柔軟に対応できます。 より良い音を届ける 充実の設備 14 未来の音楽家を 育む充実の学び舎 学生がより良い環境で自らの音楽を 探究していけるよう、広い空間から細部に至るまで こだわりの詰まった校舎になっています。 構造体としての強度はもちろん、耐 火性にも優れているCLTは、特徴の ある断面によって印象的な空間を演 出してくれます。 学園生活を守り、 校舎を彩る CLT 4 時間ごとの光によって印象が変わる 校舎外観は、日が暮れ始めるとライ トアップされ日中とは違った表情を みることができます。 時間によって見せる 表情を変える校舎 12 校舎全体を覆っているルーバーは楽 器の弦をイメージ。壁面の角度を変 化させることで、見る位置によって 様々な表情を見せてくれます。 木の弦がつくりだす リズムを楽しむ 8 宗次ホールのイニシャル「M」をも とに、ピアノや弦楽器に見られる曲 線、タクトや打楽器のバチの直線な どが用いられています。 コンセプチュアルな ホールのシンボル 7 新校舎には授業を行う教室やレッス ン室も併設されています。教室は外 光を多く取り入れられるよう、大き な窓のつくりになっています。 たくさんの光を 浴びて学ぶ教室 10 折り紙のような構造が印象的なホー ルの壁面は、音の響きを追求してた どり着いた角度である120°に設計 されています。 追求を重ねた響きを つくるための角度 6 快適な座り心地はもちろん、肘掛を 上げるとベンチ型にもなり、学生だ けでなく音楽教室の子どもたちにも 座りやすい工夫が施されています。 「聴く学び」を支える こだわりの椅子 13 校舎入口付近の窓には、衝突注意の サインとして停止の意味も持つ音楽 記号のフェルマータが。音楽学校な らではの遊び心が垣間見えます。 音楽家ならわかる ユーモラスなサイン 5 廊下に敷かれた金属製のセンターラ インは、歩行を邪魔しない程度のわ ずかな凹凸と感触の違いで、目の不 自由な人を安全に誘導します。 インクルーシブな 環境をつくる工夫 3 新校舎全体にはヒノキをふんだんに 使用。ホールの壁面や舞台には仕上 げ材として節の少ない美しいヒノキ を厳選しています。 選び抜かれた 美しいヒノキ 2 多くの楽器が木でつくられている ことから木造にこだわった本校舎。 CLTを多く使用した建築は例が少な く、多方面から注目されています。 「楽器の中で学ぶ」 を目指した校舎 1 立体の案内図は、ホールで使われた 木材でつくられています。木の温も りを感じるかわいらしいデザイン で、訪れる人の目を楽しませます。 見た目も楽しい、 ユニークな案内図 9 トイレ入口のサインも音楽学校なら では。木の色で男女を識別できるよ う工夫し、楽器を持つ角度など細部 までこだわってつくられています。 休憩時に迎えてくれる 小さな音楽家たち 11 6 9 12 2 7 10 13 4 3 8 11 14 5 1

桐朋の教育理念 10 11 ソルフェージュ教育は、桐朋建学のルーツといえる ものです。高校と大学初級では、週2回の授業で 基礎力の定着に十分な時間をかけ、大学中級以上 では、教員の個性と専門性がより際立つ講座を展 開します。基礎を重視する指導がその後の大きな成 長を促し、音の表情の細部を余さず捉え、分析する 耳を育てます。 響きの細部を捉える 「耳」をつくる 【 ソルフェージュ 】 音楽理論を学び、音楽の構造や手法を知ること で、一つひとつの音の意味を正確に捉えること、 音楽を言語のように組み立てることが可能になりま す。音楽理論に精通することで得られる作品に対す る深い理解は、音楽表現の純度を高め、バランス 感覚を鍛えます。それが聴衆に感動を与える音楽を 生み出します。 音楽家として 必要な理論を身につける 【 音楽理論 】 桐朋学園音楽部門の歴史は、1948年、 「子供のための音楽教室」開設から始ま ります。その教育は、幼児期の自然な歌、 あるいは身の回りの音と戯れる喜びから 発露する表現への欲求をすくい上げ、早 期音楽教育の出発点として位置付けよう とする試みでした。「子供のための音楽教 室」はその後、教室に通う子供たちの成長 に応じて高校、大学、大学院へと展開し、 早期教育の成果を一貫した教育理念のも とで発展させる場として、今日まで多くの 優れた音楽家を育成してまいりました。 本学の教育は、専攻実技や合奏教育を 中心に、ソルフェージュや音楽理論など の専門科目、語学科目、一般教養科目を 配し、これら相互連関の総体を学生・生 徒の音楽形成の場として捉えています。な かでも、音楽的感性を鍛える「ソルフェー ジュ」、表現の可能性を究める「実技」、 他者と出会い、自己の枠を超える「合奏」 の3つを教育の柱として、柔軟で開かれ た教育を実践していきます。 以下の能力を身につけ、かつ所定の単位を修得した学生は、卒業が認定されます。 【 ディプロマポリシー 】 I.専門分野を究めるための表現力を有し、主体的に学び続ける意欲を持っている II.専門を支える基礎力としての知識と技能を有し、よいものを探求して見つけ出す能力を持っている III.柔軟で汎用的な視点を持ち、今日的な課題について適切な判断ができる IV.幅広い音楽文化に関心を持ち、専門の枠を超えて新しい音楽文化を創造できる 鍛える す。自身の音を聴 き、的確に批評でき る耳が、力強く説得 力のある表現を生 み出すのです。ソルフェージュ教育によっ て育まれた「音楽する耳」は、生涯を通 じて音楽家としての 成長を支えてくれ るでしょう。 形のない「音」を捉え、使いこなすた めに不可欠なソルフェージュ。桐朋のソル フェージュ教育は、「音楽する耳」を鍛 えます。訓練された 繊細な聴感覚 は、 和声法などの音楽理 論に裏打ちされる ことで精度を増し 、客観性を獲得しま 鍛 超 究 鍛える 超える 究める

12 13 原則として週1回60分の個人レッスンが行われ、 高校から大学、大学院まで、同一教員による継続 的な指導を基本とします。実技試験は年2回行わ れ、コンサートホールでの卒業試験は一般公開され ます。内外の著名な音楽家を招聘して行う公開レッ スンや公開講座、マスタークラスなど、研鑽の機会 も多く用意されています。 開かれた学びの場で 個性を伸ばす 【 専攻実技 】 副専攻は、主専攻以外の実技を主専攻同様に学ぶ ことのできる制度で、大学生を対象としています。 希望者は試験を受け、合格すれば大学1年次から 3年次のいずれからでも受講できます。レッスンは 週1回60分。4年次には卒業試験があり、修了要 件を満たせば「副専攻修了証」が授与されます。 二つの専攻で キャリアの幅を広げる 【 副専攻 】 在籍年次に関わりなく高校生から大学生まで履修 可能。専攻以外の実技レッスンを受講することがで きます。レッスンは週1回30分(声楽は20分)。 積極的な学びが視野を広げます。なかでも本学の 副科指揮は、優れた指揮者を多く輩出していること で知られています。専攻実技同様の充実した教育 が、新たな可能性を拓きます。 興味を育て可能性を広げる 【 選択副科 】 【 オーケストラ 】 オーケストラの授業では、専攻別アンサンブルで合 奏技術の基本やオーケストラ・スタディなどを学ん だのち、フルオーケストラによる実習に進み、基礎 から段階的に修得します。これらの合奏教育は、高 校から大学まで一貫したカリキュラムに沿って行わ れます。これまでに国内外のオーケストラに在籍す る楽団員を多数輩出しています。 伝統のオーケストラ教育で 合奏技術を磨く 履修希望者は自主的にグループを編成し、年度初 めに申請します。3人以上であれば楽器編成に特別 な制約はなく、室内楽と2台ピアノでは高校生と大 学生がグループを組むこともできます。年間10回 以上のレッスンを経て年度末試験を受け、成績優 秀なグループは翌年度の春に開催される室内楽演 奏会に出演することができます。 仲間とともに 音楽をつくり上げる 【 室内楽・二重奏ソナタ 】 究める 極めて実践的な 実技教育ですが、そこ で示されるのは音楽 を究める道を歩む ための指針です。「音楽を究める道」と は、日々生活、日々の学びによって築 かれます。音楽の探 究に終わりはあり ません。 桐朋の教 育の基幹 は、一対一の 個 人指導で行われ る実技教育です 。これ は、学生・生徒を自立 した音楽家家とし て認め、主体性を 尊重することに よっ て、「訓練」ではなく「教育」と呼べる く教 ものになります。ここで 行われるのは 超える 斎藤秀雄先生に より始められた「桐朋 学園オーケストラ」に代表される合奏教 育は、実技教育と並 んで桐朋の学びの 主軸となっています。仲間とともにつく る音楽は、個人の表現の枠を超え、かけ がえのない音楽体験となります。 他者の奏でる「音」に耳を澄まし、自 己の「音」と呼応させ音楽をつくり上げ るアンサンブル。楽譜を深く読み解き、 音程やーティキュレーション、リリズムな どを緻密に合わせ、あるいは主張し、音 楽を形づくります。本学創始者の一人、 鍛 超 究 鍛 超 究

桐朋の学び 桐朋の教育は、個の尊重が大きな特色です。 のびやかな学習環境が、個性の発露と個人の 自立を促します。音楽への情熱を支えに日々 模索し、自ら道を切り拓き、目指す音楽を創り 出してゆく強い精神力を育みます。 ピアノ専攻 ……………16 弦楽器専攻 ……………17 管楽器専攻 ……………18 打楽器専攻 ……………19 ハープ専攻 ……………20 古楽器専攻 ……………21 声楽専攻……………… 22 Hikaru.☆ 指揮専攻……………… 23 作曲専攻……………… 24 音楽学専攻…………… 25 カリキュラム ………… 26 指導陣………………… 28 特別レッスン………… 32 14 15

Piano Course ピアノ専攻 S tringed Instrument Course 〈ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバス 〉 弦楽器専攻 国際的に活躍するピアニストを 数多く輩出しているピアノ専攻。ソ ロはもちろん、室内楽や伴奏などの 様々な演奏形態を、レッスンや授 業を通じて体系的に学ぶことがで きます。アンサンブルの機会が豊 富にあることも魅力のひとつ。高校 生から大学院生まで、個性ある仲 間たちと楽しみながらも妥協せずに 音楽をつくっていくことは、何にも まさる大きな喜びです。また、海外 の著名な音楽家による特別レッス ンや公開講座、学内外の演奏企画、 ソロやコンチェルトのコンペティシ ョンなど、多彩なプログラムとチャ レンジの場を用意しています。本 学での学びを通して、一生音楽を 愛し、それを人々に伝えることがで きる豊かな感性と魅力あるピアニス トを育てていきます。 弦楽器専攻では、自由で開かれ た校風のもと、個性を大切に伸ば す教育を実践しています。経験豊 富な指導陣が個々の可能性を導き 出し、スケールの大きな演奏家へ と育てます。さらに、国内外の音楽 家を招聘して行うマスタークラスを はじめ、貴重な学びの場を多数用 意。室内楽やオーケストラなど、ア ンサンブルのカリキュラムも充実し ています。アンサンブルの授業や レッスンでは、合奏のための技術 や奏法、リハーサルの方法などを 基礎から指導。学年や専攻の異な る仲間とともに一つひとつ音を創 り上げてゆく時間は、豊かな表現 力を養うための糧となります。それ は同時に、助け合い、協力し合う 仲間同士の一体感が生み出される 特別な経験となるでしょう。 Focus Focus 「桐朋 木の香りコンサート」や学内のコンペ ティションなど、多くの演奏機会に恵まれて います。また、年2回の試験課題は、様々な 時代や様式の作品を網羅。ピアノ協奏曲も 含めた多様な楽曲を学ぶことで、膨大なピア ノ作品の中から自分に相応しいレパートリー を確立できるよう工夫されています。 高校と大学のいずれから入学しても、初めに 楽器別の合奏でアンサンブルの基礎を学び ます。高校3年次から大学までの5年間、ま たは大学からの4年間は、高大混成のオーケ ストラで合奏の技術を基礎から修得。基本 的なレパートリーから高難度の作品まで、著 名な指揮者のもとで段階的に実習します。 豊富な演奏の機会で 自分に相応しいレパートリーを確立 実践的なプログラムで オーケストラを基礎から学ぶ 16 17

打楽器の種類や形態は多種多様 で、音楽表現も多彩です。打楽器 奏者は、高い専門性と同時に広範 な知識や経験を求められます。こ のため本学では、パーカッションと マリンバのどちらかを主専攻として 選択しながら、もう一方も学ぶこと のできるダブルレッスン制度を設け ています。実技レッスンでは一人 ひとりと綿密なコミュニケーション を取り合い、きめ細かい指導で演 奏に必要な技術とセンスを基礎か ら養います。また、オーケストラや 室内楽などアンサンブルの機会も 豊富で、合奏について基本から体 系的に学習します。世界中から学 びに訪れる留学生も多く、文化的・ 人間的な交流の輪が広がることも 特徴のひとつであり、音楽界での 多岐にわたる活躍が期待されます。 Wind Instrument Course 管楽器専攻 〈フルート/オーボエ/クラリネット/ファゴット/サクソフォン/ホルン/トランペット/トロンボーン/ユーフォニウム/テューバ 〉 Percussion Instrument Course 〈 パーカッション/マリンバ 〉 打楽器専攻 高校から大学までの期間は、身 体的にも精神的にも大きく成長する 大切な時期。それは管楽器を学ぶ 上でも重要な意味を持ちます。実 技指導では、個性を尊重するとと もに、演奏の基礎となるソルフェー ジュを重視。徹底した基礎教育 は、技術を向上させるだけでなく音 楽そのものへの理解を深め、自ら 探究する力を育みます。さらに、 オーケストラをはじめ、木管・金管 五重奏など各種編成のアンサンブ ルのための講座を用意。多様な形態 のアンサンブルを効率よく学び、学 内外で行われるコンサートへの出 演によって、管楽器奏者にとって 大切な合奏の技術を実践的に修 得します。音楽家として多くの経験 を重ねてきた指導陣が、学生たち の表現への意欲を引き出します。 Focus 編成や規模の違うアンサンブルを学ぶことで 各楽器の特性を理解し、編成ごとに異なる 演奏や表現方法を身につけます。プロオーケ ストラさながらの意欲的なプログラムで年間 7~8回のコンサートを行い、一流の指揮者 やソリストと共演。全専攻生がオーケストラ の一員としての演奏を経験します。 パーカッションとマリンバ、2種類のアンサン ブルのためのカリキュラムを設置。アンサン ブルを通して耳を鍛え、学生・生徒たちの技 術力と音楽性の向上を図ります。また、作曲 など他専攻生と積極的に交流し、新作初演 などの経験を通じて打楽器奏者としての可 能性を広げていきます。 多彩なアンサンブルを学び、 楽器への理解を深める アンサンブルの経験が 奏者としての音をつくりだす Focus 18 19

Harp Course ハープ専攻 Period-Instrument Course 〈 バロック・ヴァイオリン/バロック・チェロ/バロック・オーボエ/フラウト・トラヴェルソ/リコーダー/ヴィオラ・ダ・ガンバ/チェンバロ 〉 古楽器専攻 ハープの歴史は古く、その音色 は何世紀も前から人々を魅了して きました。本学では、日本における ハープ奏者の活動の場を広げ、そ の可能性を切り拓いてきた第一人 者の指導により、正しい演奏様式 とテクニックを学ぶことができま す。また、オーケストラや室内楽に おけるハープの重要な役割に注目 し、ソリストだけでなく、アンサン ブル奏者の育成にも力を入れてい ます。公開レッスン形式で行われる アンサンブルやオーケストラ・スタ ディの授業では、ハープのための 重要なレパートリーを取り上げ、優 れたアンサンブル奏者として活躍 するために必要な技術と知識を基 礎から教えます。ハープ奏者に必 要な要素を体系的に指導し、次代 を担う演奏家として送り出します。 2 0 世紀中頃以降、音楽作品を 演奏する際にそれが作曲された時 代の楽器を使用した解釈が試みら れてきました。こうした解釈で使用 される楽器は一般的に古楽器(ピ リオド楽器)と呼ばれますが、本専 攻はこの古楽器を専門的に学びま す。レッスンやアンサンブルの授業 によって演奏技術を高めるだけで なく、主として1 7世紀、18世紀の 楽器や演奏法、記譜法などの歴史 について研究を深めながら、当時 の音楽を現代に甦らせるための方 法を修得していきます。近年、古 楽器による演奏は19世紀以降のレ パートリーも視野に入れるようにな り、モダン楽器の演奏家が古楽器 演奏の方法を取り入れることもあり ます。古楽器専攻の重要性はさら に高まっていくでしょう。 ※古楽器専攻は大学のみです。 Focus 毎年12月に開催する「ハープアンサンブルの 夕べ」は、複数のハープを使ったハープ同士 のアンサンブルと、他楽器とのアンサンブル 作品で構成するコンサート。専攻生全員が出 演します。専攻生が互いに成長を確認する機 会であると同時に、他専攻生と共演し交流を 深める貴重な機会でもあります。 チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ などの鍵盤楽器や、バロック・ヴァイオリンや ヴィオラ・ダ・ガンバ、フラウト・トラヴェルソ やバロック・オーボエなどの多様な楽器の演 奏を通して、楽器の構造、歴史、ピッチ、音 律などその時代ならではの音楽習慣を学習 し、多角的な考え方を身につけます。 他楽器との共演が 演奏力・表現力を高める 様々なタイプのチェンバロにふれ、 探究に合わせて学習する Focus 20 21

Vocal Music Course 声楽専攻 Conducting Course 指揮専攻 Focus Focus 自らの身体そのものが楽器とな る声楽。正確な発声法と呼吸法、 充実したソルフェージュや語学教 育が、声楽家としての基礎を形づ くります。高大一貫の専門教育で 音楽家に必要な知識と教養を身に つけ、高い能力と個性を併せ持つ 優れた演奏家へと成長する力を蓄 えます。オペラクラスでは、歌唱や 演技はもちろん、舞台をつくり上げ る工程全般を学びます。現役のオ ペラ歌手が助演で参加することもあ り、プロの役作りや本番までの準備 の方法などを間近に見ることができ ます。高度なアンサンブルや合唱 の授業、海外からの招聘講師によ る公開レッスンなども充実。器楽専 攻生との交流は、音楽を愛する心 を育むだけでなく、一生の宝となる でしょう。 指揮者は、演奏の現場で起こる 様々な問題を円滑に解決する高い 能力が求められます。指揮者は音 を出しません。しかし、音楽への 理解を深め、現場の奏者達と良好 な関係を築くためには、ソルフェー ジュや音楽理論などの基礎を徹底 して身につけ、ピアノや副科実技 のレッスンなどで楽器演奏にも習 熟することが不可欠です。優れた 演奏家でもある器楽専攻生たちと の交流は、指揮者には欠かせない コミュニケーション能力や積極性 を養います。本学創始者の一人、 斎藤秀雄先生から始まる桐朋の指 揮の伝統を受け継ぎ、発展させて きた指導陣による教育と、オーケス トラの生の音に日常的にふれるこ とのできる環境は、指揮を学ぶ上 で大きな魅力となります。 ※指揮専攻は大学のみです。 高校で作曲を専攻した生徒は大学進学時に指揮専攻を希望することができます。 言葉の発音法を学ぶディクションの授業が 充実。イタリア語、ドイツ語、フランス語、日 本語、ロシア語によるカリキュラムを用意。歌 曲などを教材に、言語に合わせた正しい発音 や発声法など、歌うための基礎的な技術を身 につけます。様々な言語にふれることで、自 分に合う分野や方向性を模索していきます。 オーケストラなどのリハーサルを見学するこ とは、著名な指揮者や演奏家たちのリハーサ ルでのコミュニケーションや練習プロセスを 間近で見て学習する良い機会となります。特 に、オペラを一からつくり上げる現場の空気 を体感することは、将来、指揮者として活躍 するための貴重な経験となるでしょう。 5カ国語によるディクションで 正しい発音を学ぶ 演奏会のリハーサルを見学し、 生きた音楽を学ぶ 22 23

Musicology Course 音楽学専攻 Composition Course 作曲専攻 〈 創作芸術/編作芸術 〉 Focus Focus 作曲専攻では、しっかりした基 礎の修得と、創作活動の実践につ ながる教育を目指しています。高 校・大学ともに、一流の指導陣に よる実技レッスンと、音楽理論や作 曲法のクラスを用意。基礎から応 用まで段階的に指導します。毎年 開催する作曲作品展、国内外の著 名な音楽家を招いての公開講座や 集中講義など、発表、研究の機会 も数多く提供。また、演奏家とのコ ラボレーションにより、楽器と奏法 についてのバラエティに富んだ探究 の場を豊富に設けています。大学 では、創作芸術と編作芸術とに専 攻が分かれ、創作芸術では和声・ 対位法・管弦楽法・コンピュータ 音楽実習など、編作芸術では合唱 曲・吹奏楽曲・管弦楽法などのカ テゴリーを設定しています。 「音楽学」とは音楽に関する学 問の総称。本専攻では、学生の音 楽的素養を生かしながら、西洋音 楽史、民族音楽学、音楽理論、音 楽美学、ポピュラー音楽学など、 様々な角度から音楽について考え ます。実技も頑張りながら学問にふ れることができるのが、桐朋の特徴。 指導にあたる専任教員は、著書や 論文の執筆、国内外での発表を毎 年行っており、音楽史を掘り下げる 「専攻演習」、外国語の文献を読 み解く「楽書講読」など、多彩なプ ログラムを用意しています。教員と 学生との自由で活発な議論によっ て、新しい世界が開かれることで しょう。国内有数の資料数を誇る 図書館との連携によって「聴く勉 強」が充実していることも、大きな 特色です。 本学には、現代音楽に関心があり、現代作 品の演奏に積極的な器楽専攻生が数多くい ます。作曲専攻生と器楽専攻生との距離が 近く、学生同士で試演会を企画するなど、高 大の区分なく自作品を音にする機会に恵まれ ています。様々な専攻の友人たちは、卒業後 も助け合える大切な仲間となります。 音楽学専攻の必修科目は少人数のゼミ形式。 一人ひとりにきめ細かく対応し、卒業論文で は担当教員が毎週1時間の指導を行います。 少人数のため演習形式の授業が多く、研究 発表の機会も豊富。教員と学生の距離が近 く、対等に議論を交わすことのできるリベラ ルな雰囲気も特徴のひとつです。 試演会を通じて多くの 個性と交流し、友情を育む 自由で開かれた学習環境のもと、 自身の音楽学を探る ※音楽学専攻は大学のみです。 24 25

国語 和声Ⅰ 和声Ⅱ 和声Ⅲ 音楽理論基礎 音楽理論応用 音楽史 専攻別アンサンブル オーケストラ ソルフェージュ 英語 ドイツ語/フランス語(初級) 室内楽 室内楽・2台ピアノ 専攻実技 副科実技 イタリア語 ドイツ語/フランス語(中級) 日本語表現 副専攻 室内楽・二重奏ソナタ(2台ピアノ含む) ※和声法Ⅱの単位取得者 音楽理論(分析) 音楽史概説 ドイツ語/ フランス語(初級) 和声法Ⅰ 和声法Ⅱ 応用和声Ⅰ 音楽理論概論 応用和声Ⅱ 桐朋女子高等学校 音楽科 (男女共学) 桐朋学園大学 音楽学部 1年次 2年次 3年次 1年次 2年次 3年次 4年次 語 学 科 目 カリキュラム 本学は、1コマ90分という時間割設定と、授業開講期間、試験期間、文化祭などの年間予 定を高大で共有することで、高校から大学までの一貫性を重視したカリキュラム編成を 実現しています。学生・生徒の能動的な学びを引き出す豊富な選択科目、学習効果を高め るレベル別少人数授業なども大きな特色です。ここでは、そうした特色を生かした科目 を抜粋しています。カリキュラム全般については本学ホームページに掲載しています。 Curriculum Teacher- training course 卒業単位の他、教職課程に定められた単位を修得することによっ て、右記の教員免許状を取得できます。教員免許状を取得する ためには、教職に関する科目の他、学外での介護等体験や教育 実習などの実習を含む単位が必要となります。本学学生は積極 的に教職課程を履修しており、約7割の学生が卒業時に教員免 許状を取得しています。 中学校教諭一種免許状(教科:音楽) 高等学校教諭一種免許状(教科:音楽) 教職課程 高校からの入学者 大学からの入学者 共通 英語は高校 3 年間必修です。高校 2 年次からは独・ 仏いずれかを履修することができ、3 年次で取得した 独・仏の単位は桐朋学園大学の単位として認定されま す(高大連携科目)。大学では英・独・仏・伊の各 国語から1カ国語以上を選択します。 語学科目 特色ある講座の中から、学生・生徒が自身の興味や 必要に応じて選択し、履修することができます。人文 科学、社会科学、自然科学、身体活動の各分野にお いて、音楽家をめぐる今日的な課題について多角的に 考えるための講座を設置しています。 一般教養科目 専門科目 必修科目。高大ともにグレード別少人数編成によるク ラス授業を行っています。個人のグレードは所定の試 験を経て一定期間ごとに更新され、常にレベルに合っ た指導を受けることができます。大学中級以上は多彩 な講座の中から自由に選択することができます。 ソルフェージュ 高校からの入学者は大学1年次までの4年間必修、大学 からの入学者は3年次までの3年間必修です。大学から の入学者は和声既習者と未習者とでクラスを分けるた め、無理なく確実に学習できます。和声の修得が、音楽 理論や演奏法などへと発展します。 和声 自由選択科目。室内楽や二重奏ソナタのレッスンを通 年で受けることができます。年次による編成の制限が ある以外にメンバー構成の制約はなく、高校生と大学 生でグループを編成することも可能です。指導教員を 2名まで希望することができます。 室内楽・二重奏ソナタ(2台ピアノを含む) 音楽理論は、高校では音楽理論基礎、大学では音楽 理論概論で楽典などを学んだ後、楽曲分析などへと展 開します。音楽史は、高校では2、3年次に、大学から の入学者は1年次に概説を学んだ後、より専門的な視 点で「音楽を考える力」を育みます。 音楽理論・音楽史 弦・管・打・ハープ・古楽器・声楽専攻生を対象と する授業。対象年次は専攻ごとに異なります。楽器専 攻生は専攻楽器同士での合奏、または異なる楽器との 合奏を通じて、声楽専攻生は合唱を通じて、アンサン ブルの技術と表現を基礎から学びます。 専攻別アンサンブル 高校 3 年次の弦楽器専門生と大学の弦・管・打・ ハープ専攻生を対象とする通年授業。高校生と大学生 とでひとつのオーケストラを編成し、指揮者のもとでの オーケストラ演奏を学びます。その後、演奏会ごとに設 置されるオーケストラでさらに経験を積みます。 オーケストラ 詳細はWebへ 大学 高校 ※大学のみ 27 26 専門科目

指導陣 2022年度 管楽器 武藤 賢一郎 小山 弦太郎 上原 宏 (主任) 猶井 正幸 今井 仁志 吉永 雅人 長谷川 潤 田中 敏雄 佛坂 咲千生 山本 英司 神谷 敏 桒田 晃 古賀 光 吉野 亜希菜 岡本 正之 井上 俊次 佐藤 由起 武井 俊樹 福井 弘康 依田 晃宣 蠣﨑 耕三 広田 智之 浦 丈彦 小野寺 彩子 高橋 舞 最上 峰行 神田 寛明 白尾 彰 倉田 優 泉 真由 梶川 真歩 小池 郁江 高野 成之 クラリネット サクソフォン ホルン ファゴット トランペット ユーフォニウム トロンボーン フルート オーボエ 亀井 良信 勝山 大舖 四戸 世紀 野田 祐介 芳賀 史徳 林 裕子 藤井 洋子 三界 秀実 佐藤 采香 久保 和憲 渡辺 功 テューバ 田部 京子 玉置 善己 村上 弦一郎 若林 顕 青柳 晋 入江 一雄 江澤 聖子 大西 真由子 大伏 啓太 吉村 真代 上野 久子 海老 彰子 岡本 美智子 山田 富士子 Pascal Devoyon 伊藤 恵 小森谷 泉 須田 眞美子 ピアノ 金子 恵 川島 伸達 河村 晋吾 木村 徹 後上 聡司 斎木 隆 佐藤 彦大 清水 由香里 高田 匡隆 高橋 多佳子 竹内 啓子 外山 啓介 鶴園 紫磯子 奈良場 恒美 沼沢 淑音 練木 繁夫 広瀬 康 三上 桂子 三原 未紗子 三輪 郁 山崎 牧子 楊 麗貞 吉武 優 渡邉 康雄 小澤 英世 小田 裕之 垣内 敦 佐藤 勝重 中川 賢一 中川 朋子 松谷 園子 宮木 麻衣 中井 恒仁 (主任) 新井 博江 清水 和音 仲道 郁代 朴 久玲 廻 由美子 阿部 美果子 有吉 亮治 今井 彩子 【副科ピアノ】 実技等指導陣 山崎 伸子 音川 健二 苅田 雅治 菅野 博文 菊地 知也 木越 洋 北本 秀樹 銅銀 久弥 古川 展生 松波 恵子 堀 正文 伊藤 亮太郎 木野 雅之 久保 良治 佐々木 亮 篠﨑 友美 篠﨑 史紀 清水 醍輝 鈴木 康浩 店村 眞積 戸田 弥生 豊嶋 泰嗣 水谷 晃 山口 裕之 長谷川 陽子 倉田 澄子 堤 剛 上村 昇 毛利 伯郎 篠﨑 功子 庄司 紗矢香 徳永 二男 原田 幸一郎 池田 菊衛 漆原 啓子 惠藤 久美子 清水 高師 竹澤 恭子 藤原 浜雄 久保田 巧 (主任) 景山 誠治 加藤 知子 辰巳 明子 豊田 弓乃 神谷 美千子 田中 晶子 石井 志都子 磯村 和英 ヴァイオリン·ヴィオラ コントラバス チェロ 弦楽器 市川 雅典 新井 綾香 石川 滋 稻川 永示 星 秀樹 本間 達朗 渡邊 章成 【副科ヴァイオリン】 梅津 美葉 2022Faculty 打楽器 小島 光 近藤 高顯 渡邉 壮 パーカッション マリンバ パーカッション·マリンバ 安倍 圭子 中村 友子 藤井 里佳 安江 佐和子 ※ 副科として掲載している教員は、当該専攻の副科実技のみを担当します。 ※ 教員名の右上の印は以下の職名等を表します。 大学専任教員 * 高校教諭 特任教授 特命教授 特別招聘教授 特任講師 学長 辰巳 明子 理事 長瀨 浩平 学部長 中井 恒仁 研究科長 中井 恒仁 教務部長 姫野 雅子 学生部長 杵鞭 広美 図書館長 沼野 雄司 高校部長 合田 香 音楽教室部長 久保田 巧 桐朋が失ってはいけないもの、変わっていかねばならない 事など、10年先の理想の姿のために目標を明確にしてゆ かなければなりません。私たちは、音楽を通して社会に貢 献できる音楽家を送り出したいと願っています。 これからの10 年のために 辰巳 明子学長 声楽 大橋 ゆり (主任) 腰越 満美 鈴木 准 宮本 益光 大島 幾雄 藤川 泰彰 落合 美和子 加藤 浩子 駒井 ゆり子 里中 トヨコ 篠原 百合乃 薗田 真木子 田島 亘祥 谷 茂樹 丹藤 麻砂美 塚田 裕之 友清 崇 長尾 康世 牧川 修一 松井 康司 村上 明子 森 麻季 安井 陽子 嘉目 真木子 与那城 敬 北村 典子 【副科声楽】 音楽学 西原 稔 沼野 雄司 (主任) 法倉 雅紀 (主任) 金子 仁美 鈴木 輝昭 土田 英介 森山 智宏 鷹羽 弘晃 正門 憲也 池田 哲美 作曲 作曲法演習 作曲理論ピアノ 石島 正博 大家 百子 香月 修 加藤 真一郎 久木山 直 清水 篤 鈴木 純明 西岡 龍彦 原田 敬子 三瀬 和朗 金子 仁美 鈴木 輝昭 土田 英介 法倉 雅紀 野平 一郎 藤井 一興 莱 孝之 伊藤 康英 新垣 隆 村上 寿昭 法倉 雅紀 土田 英介 飯野 明日香 石岡 久乃 石島 正博 加藤 真一郎 竹内 啓子 林 達也 三輪 郁 吉田 真穂 井上 渚 遠藤 真理子 金田 望 北爪 裕道 清水 篤 田口 真理子 波立 裕矢 平井 正志 松波 匠太郎 渡部 真理子 【副科作曲】 ハープ 篠﨑 史子 井上 美江子 篠﨑 和子 古楽器 寺神戸 亮 戸田 薫 バロック·ヴァイオリン 桐山 温子 有田 正広 バロック·オーボエ フラウト·トラヴェルソ バロック·チェロ Emmanuel Girard 酒井 淳 【副科チェンバロ】 【副科オルガン】 上尾 直毅 水野 均 リコーダー ヴィオラ·ダ·ガンバ 古橋 潤一 Emmanuel Girard チェンバロ 有田 千代子 上尾 直毅 渡邊 順生 指揮 沼尻 竜典 小澤 征爾 篠嵜 靖男 村上 寿昭 吉田 行地 28 29

大学|語学科目 . 一般教養科目 . 教職課程科目 語学科目 英語 フランス語 イタリア語 ドイツ語 長瀨 浩平 三浦 大輔 Jeremy Fulton 礒西 翔子 大島 路子 奥野 元子 鈴木 希 泉類 尚貴 高山 真梨子 田中 由香 間瀬 裕子 矢向 寛子 安野 直 加藤 三和 小森谷 朋子 佐藤 ローラ 十川 菜穂 萩原 さがみ 山上 昌子 山邑 久仁子 玉川 裕子 Stefan Säbel Sabina Muriale 猪狩 弘美 大野 雄三 織田 晶子 川名 真矢 杉山 真佑美 武藤 陽子 吉村 暁子 Vincenzo Spinuso Rufo Costanza 鮎澤 由香理 教職課程科目 風見 章 狩野 浩二 竹下 善博 田中 正雄 宮城 哲 山本 剛 杵鞭 広美 (主任) 宮本 益光 河原 勇人 石坂 浩毅 一般教養科目 姫野 雅子 (主任) 杵鞭 広美 玉川 裕子 長瀬 浩平 荒巻 由紀 西野入 篤男 浅野 充 阿部 史佳 伊澤 英紀 内田 裕太 江川 純一 遠藤 記代子 大垣 美保子 加藤 三和 金澤 宏 木下 頌子 小松 志朗 小宮 暖 里岡 純子 須関 裕子 千田 実 富澤 萌未 長井 淳 中山 夏織 野上 圭太 秦 江里奈 原口 佳誠 水野 泰尚 南 孝典 (修士課程・博士後期課程) 大学院|専門科目・関連科目・総合科目 ピアノ 田島 亘祥 星野 明子 武田 美和子 器楽特殊研究 歌曲伴奏 コレペティツィオン 作曲理論 金子 仁美 鈴木 輝昭 土田 英介 法倉 雅紀 池田 哲美 石島 正博 加藤 真一郎 藤井 一興 莱 孝之 音楽学 沼野 雄司 伊東 辰彦 大津 聡 佐藤 康太 永井 玉藻 西原 稔 声楽 大橋 ゆり 腰越 満美 宮本 益光 太田 朋子 加藤 浩子 岸本 力 村上 寿昭 声楽特殊研究・ 歌曲・台本研究 作品分析・創作演習 文献・原書購読 他科目 国語 地理歴史・公民 数学・理科・ 情報 家庭科 保健体育 西野入 篤男 内田 裕太 千田 実 浅野 充 櫻井 絵美夏 笹村 剛 福川 幹夫 姫野 雅子 石井 眞紀子 上野 国子 土田 智美 増田 翔也 川島 しずゑ 矢野 祐子 荒巻 由紀 伊澤 英紀 須関 裕子 福田 大和子 高校|普通科目 外国語 英語 ドイツ語 フランス語 三浦 大輔 Damian Macintosh 礒西 翔子 末松 紀子 鈴木 希 髙岡 朱美 高山 真梨子 日比 使門 間瀬 裕子 宮崎 由美子 玉川 裕子 川名 真矢 杉山 真佑美 小森谷 朋子 山邑 久仁子 ピアノ初見 五十嵐 琴未 鈴木 しのぶ 鷹羽 弘晃 大伏 啓太 独唱 . 合唱 藤川 泰彰 大橋 ゆり 篠原 百合乃 塚田 裕之 室内楽(ピアノ) 小澤 英世 佐藤 勝重 弦楽アンサンブル . 弦楽オーケストラ 市川 雅典 神谷 美千子 田中 晶子 長谷川 陽子 稻川 永示 景山 裕子 清水 醍輝 音楽理論 鷹羽 弘晃 藤村 晶子 正門 憲也 土田 英介 森山 智宏 石島 正博 石濱 加夏子 井上 渚 加藤 真一郎 桐山 温子 小島 有利子 下田 幸二 引地 誠 松波 匠太郎 渡部 真理子 音楽史 藤村 晶子 米田 かおり 高校|専門科目 大橋 浩子 森山 智宏 伊倉 由紀子 五十嵐 琴未 鈴木 しのぶ 鷹羽 弘晃 加藤 真一郎 加藤 千春 塩﨑 美幸 田口 真理子 田中 やよい 塚田 眞理 渡部 真理子 ソルフェージュ 中村 理奈子 百武 眞弓 船橋 泉乃 大学|専門科目 ソルフェージュ 森山 智宏 (主任) 大橋 浩子 法倉 雅紀 五十嵐 琴未 鈴木 しのぶ 鷹羽 弘晃 安西 房代 飯塚 奈緒美 伊倉 由紀子 井澤 岳野 上田 真樹 加藤 真一郎 加藤 千春 川端 友紀子 久保田 千裕 沢木 良子 塩﨑 美幸 塩谷 尚子 清水 篤 杉山 智恵子 十川 菜穂 田口 真理子 田中 やよい 塚田 眞理 築田 佳奈 中村 理奈子 長谷川 由美子 百武 眞弓 船橋 泉乃 保科かおり 松井 裕紀子 柳川 瑞季 山口 恭子 渡部 真理子 藤井 一興 古高 晋一 小田 裕之 松谷 園子 廻 由美子 有吉 亮治 今井 彩子 河村 晋吾 指揮法 その他専門科目 ピアノ伴奏法 ピアノ・リテラチュア オペラクラス 伴奏クラス ピアノ演奏法 声楽ディクション 大橋 ゆり 腰越 満美 宮本 益光 宮本 益光 大津 康平 加藤 洋朗 塚田 裕之 友清 崇 楠原 祥子 玉置 善己 大橋 ゆり 宮本 益光 藤川 泰彰 駒井 ゆり子 渡部 智也 音の生理学 福永 一博 鵜木 絵里 高山 美佳 小宮 暖 竹田 数章 オペレッタ・ ミュージカル演習 声楽アンサンブル・ 合唱 音楽療法の 理論と技法 音の物理学 オーケストラ 弦合奏 越智 景子 小野 順貴 沼尻 竜典 合田 香 蠣﨑 耕三 亀井 良信 他 室内楽講座 市川 雅典 神谷美千子 田中 晶子 稻川 永示 菊地 知也 藤村 俊介 藤井 一興 ピアノ実技指導法 音楽学 . 音楽史 沼野 雄司 (主任) 藤村 晶子 池原 舞 今井 千絵 上田 泰史 大津 聡 葛西 周 川本 聡胤 佐々木 美奈子 佐藤 康太 神保 夏子 永井 玉藻 西原 稔 沼口 隆 伏木 香織 前原 恵美 増野 亜子 山岸 佳愛 米田 かおり 和声法 . 音楽理論 . 芸術音楽 法倉 雅紀 (主任) 金子 仁美 鈴木 輝昭 土田 英介 森山 智宏 梅津 時比古 藤井 一興 莱 孝之 Yohanan Chendler 池田 哲美 石島 正博 伊藤 康英 井上 渚 魚返 明未 遠藤 真理子 加藤 真一郎 久木山 直 工藤 真希子 今野 哲也 篠田 昌伸 下山 静香 新垣 隆 林 達也 引地 誠 松波 匠太郎 村上 寿昭 山中 千尋 渡部 真理子 30 31

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