桐朋学園音楽部門2025年度学校案内

TOHO GAKUEN SCHOOL OF MUSIC 2025

1 1 TOHO GAKUEN SCHOOL OF MUSIC 2025

2 3 先人たちが紡いできた音楽を どのように受け止め、どう向き合いながら形にしていくのか。 桐朋学園で教鞭を執り、音楽の世界で活躍する3 名。 楽譜に刻まれた歩みの一端をのぞいてみよう。 楽譜と、 それぞれの音楽と モーツァルト作曲/ディヴェルティメント ニ長調 K.136 プロローグ ……………………………………… 3 桐朋の教育理念 …………………………………10 学びの三本柱 鍛える(ソルフェージュ、音楽理論)……………11 究める(専攻実技、副専攻、選択副科)…………12 超える(オーケストラ、室内楽・二重奏ソナタ)…13 桐朋の学び ピアノ専攻 ………………………………………16 弦楽器専攻 ………………………………………17 管楽器専攻 ………………………………………18 打楽器専攻 ………………………………………19 ハープ専攻 ………………………………………20 古楽器専攻 ………………………………………21 声楽専攻 …………………………………………22 指揮専攻 …………………………………………23 作曲専攻 …………………………………………24 音楽学専攻 ………………………………………25 カリキュラム ………………………………………26 指導陣 ……………………………………………28 特別レッスン ……………………………………32 桐朋生のキャンパスライフ 桐朋生の1日 ……………………………………35 活躍する桐朋生 …………………………………38 コンサートスケジュール …………………………40 キャンパスガイド …………………………………42 桐朋生の進路・進学 高校卒業後の進路 ………………………………45 大学卒業後の進路 ………………………………46 留学について ……………………………………47 大学院への進学 …………………………………48 特待生・奨学金制度 ……………………………49 入試情報 …………………………………………50 アクセスマップ ……………………………………52 目次

4 桐朋女子高等学校(男女共学)ピ アノ科、桐朋学園大学作曲科、 ベルリン芸術大学指揮科卒業。第 40回ブザンソン国際指揮者コン クール優勝後、世界各国で指揮活 動を始める。2017年紫綬褒章受 章。現在、神奈川フィルハーモニ ー管弦楽団音楽監督。桐朋学園大 学教授。 沼尻 竜典 指揮者 (ぬまじり りゅうすけ) 命を削って音を紡ぐ [三善 晃作曲/童声合唱とオーケストラのための「響紋」] 「響紋」は 大編成のオーケストラに児童合唱が加わる壮大な作品で、練習時間も 経費もかかるのですが、現代の音楽としては破格の演奏回数を誇りま す。それだけ作品の魅力が大きいということでしょう。子供たちが歌 う「かごめかごめ」にオーケストラの咆哮が容赦なく襲いかかり、最 後は「うしろのしょうめん だぁれ?」という問いかけで終わります。 三善 晃:童声合唱とオーケストラのための「響紋」 全音楽譜出版社 沼尻 竜典 物ごとの本質を見極め、ニセモノは許さない。大学時代 に師事した三善晃先生は、ご自身にも厳しく生きた作曲 家でした。私が大学2年次のときに初演された、『童声 合唱とオーケストラのための「響紋」』は戦争の惨禍を 描いた先生の代表作ですが、音によって表現される戦争 は、言葉による描写をはるかに超えた壮絶さとリアリ ティをもって、聴く者を圧倒します。作曲中はレッスン が少なかったのですが、たまにお会いする先生の言葉や 表情からは、まさに命を削って作曲されていることが伝 わってきました。作曲だけでもお忙しいのに、日本の音 楽界をいかに良くするか、日々心を砕いていた先生の側 にいることができた 4 年間のおかげで、自分の進むべき 道に迷いがなくなりました。 側にいて学んだ生き様

6 師の教えを昇華させ、次世代に 繋いでいく [ショパン作曲/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35 第2楽章 葬送行進曲] これはショ パン国際コンクールに向けた練習で使った楽譜。楽譜の書き込みはレッスン時に二宮先生 が書いたもの。「赤ちゃん」や「肉」、「♡」などの書き込みも。ペンの色はレッスンの日によ って異なり、その日の私の状況によって様々なアドバイスが書き込まれています。 パデレフスキ編ショパン全集 VI(日本版)ソナタ アーツ出版 桐朋女子高校音楽科(男女共学)在 学中に第5回浜松国際ピアノコンク ール第4位。20歳で第15回ショパ ン国際ピアノコンクール第4位。稲 垣千賀子、ミハイル・ヴォスクレセ ンスキー、二宮裕子の各氏に師事。 2023年より本学准教授。 ピアニスト 中学生のときから師事していた二 宮裕子先生の指導は、とにかく細 かい。リズムやタイミングの一つ ひとつに一切妥協せず、一段進む のに数時間かかることも。でも、 先生の弾き方を完璧にコピーする ことがレッスンの目的ではありま せん。一音一音、異なる音の出し 方を習得することで自分の中の 「道具」を増やし、別のパートや 楽曲に応用させることが重要なの です。そして先生の解釈をなぞる だけではなく、作曲家の人生や歴 史的背景を深く知り、自分なりの しっかりとした考えを持つ。私が 指導する際も自分の信じる表現に たどり着いた生徒がいたら、本人 を尊重して自由に演奏させていま す。彼らにも音楽をあらゆる角度 から追究してもらいたいです。 関本 昌平 教えを基に、自らの表現を追究する 関本 昌平(せきもと しょうへい)

8 2 譜面にある「gel」と 「st」は、当時のドイツ語 の強弱表記。現代の演奏 家には「f(フォルテ)」「p (ピアノ)」の方が分かりやすいの ですが、ここにはドイツ人である テレマンの愛国精神が表れている ため、あえて書き換えずに残しま した。 古文書の山から現代に音楽を 甦らせる [テレマン作曲/Concert à 9 parties, ca.1761(左ページ:自筆譜、右ぺージ:校訂 楽譜)]この作品は管楽器とコントラバスが独奏楽器として活躍する非常に珍しい編成 の曲です。 Staatsbibliothek zu Berlin - Preußischer Kulturbesitz (http://resolver.staatsbibliothek-berlin.de/SBB00022A3C00000049) 佐藤 康太 世界には、ほとんど誰も触れてき ていない、歴史に埋もれた楽曲が たくさんあります。そのような作 品を発掘し、現代の音楽家が演奏 できるよう楽譜を作り直すのが、 私の取り組む「楽譜校訂」です。 基になるのは、自筆譜や初版譜な ど、作曲家自身やその周囲の人々 が遺したもの。ところがそういっ た歴史的な楽譜には、判読の難し い箇所がたくさんあります。私た ち校訂者は、それらを学術的な根 拠に基づいて解読し、現代の演奏 家が使える楽譜へと落とし込んで いきます。そうしてできた楽譜 に、演奏家の解釈が加わって音が 鳴り、作曲家の遺したものは初め て「音楽」になるのです。ヨーロッ パの古い図書館に眠る、謎めいた 古文書が、音楽に生まれ変わる瞬 間−−そこに立ち会うことは、楽 譜を作る者にとっての大きな喜び です。 1原本の3段目、フルートのパー トでグニャグニャッと書かれてい るのは「あのパートと同じだよ」 と示す“略記”。でも、当時の楽 譜のルールや作曲家の癖を知って いないとどのパートと同じか分か りません。文献などからそれを読 み解き、誰でも分かるように書き 直しています。 校訂のポイント 2 2 1 慶應義塾大学後期博士課程退学。ドイツ学術交流会奨学金 を得てハレ大学に留学。同博士課程修了(音楽学)。主な研 究領域はテレマンをはじめとする18世紀ドイツの教会音 楽とオペラ。批判版楽譜の校訂と出版にも力を入れている。 佐藤 康太 音楽学者 作曲家が遺の こした ものを、音楽に 変えるために (さとう こうた)

桐朋の教育理念 10 11 ソルフェージュ教育は、桐朋建学のルーツといえる ものです。高校と大学初級では、週2回の授業で 基礎力の定着に十分な時間をかけ、大学中級以上 では、教員の個性と専門性がより際立つ講座を展 開します。基礎を重視する指導がその後の大きな成 長を促し、音の表情の細部を余さず捉え、分析する 耳を育てます。 響きの細部を捉える 「耳」をつくる 【 ソルフェージュ 】 音楽理論を学び、音楽の構造や手法を知ること で、一つひとつの音の意味を正確に捉えること、 音楽を言語のように組み立てることが可能になりま す。音楽理論に精通することで得られる作品に対す る深い理解は、音楽表現の純度を高め、バランス 感覚を鍛えます。それが聴衆に感動を与える音楽を 生み出します。 音楽家として 必要な理論を身につける 【 音楽理論 】 桐朋学園音楽部門の歴史は、1948年、 「子供のための音楽教室」開設から始ま ります。その教育は、幼児期の自然な歌、 あるいは身の回りの音と戯れる喜びから 発露する表現への欲求をすくい上げ、早 期音楽教育の出発点として位置づけよう とする試みでした。「子供のための音楽教 室」はその後、教室に通う子供たちの成長 に応じて高校、大学、大学院へと展開し、 早期教育の成果を一貫した教育理念のも とで発展させる場として、今日まで多くの 優れた音楽家を育成してまいりました。 本学の教育は、専攻実技や合奏教育を 中心に、ソルフェージュや音楽理論など の専門科目、語学科目、一般教養科目を 配し、これら相互連関の総体を学生・生 徒の音楽形成の場として捉えています。な かでも、音楽的感性を鍛える「ソルフェー ジュ」、表現の可能性を究める「実技」、 他者と出会い、自己の枠を超える「合奏」 の3つを教育の柱として、柔軟で開かれ た教育を実践していきます。 以下の能力を身につけ、かつ所定の単位を修得した学生は、卒業が認定されます。 【 ディプロマ・ポリシー 】 I.専門分野を究めるための表現力を有し、主体的に学び続ける意欲を持っている II.専門を支える基礎力としての知識と技能を有し、よいものを探求して見つけ出す能力を持っている III.柔軟で汎用的な視点を持ち、今日的な課題について適切な判断ができる IV.幅広い音楽文化に関心を持ち、専門の枠を超えて新しい音楽文化を創造できる 鍛 え る す 。自 身の 音 を 聴き 、的 確 に批 評 で き る 耳 が、力 強 く説 得 力 のあ る 表 現を 生 み 出 すので す 。ソルフェ ー ジュ教 育に よっ て 育 まれ た「 音 楽す る 耳 」は 、生 涯を 通 じ て 音 楽家 と し ての 成 長 を支 え て くれ るで しょう 。 形の な い「音 」を 捉え 、使 いこ なす た めに 不可 欠 なソルフェー ジュ。桐 朋のソル フェージュ教 育 は、「 音 楽す る耳 」を鍛 え ま す 。訓 練 さ れた 繊 細 な聴 感 覚 は、 和 声 法 など の 音 楽理 論 に 裏打 ち さ れ る こ と で 精度 を 増 し 、客 観 性 を獲 得 し ま 鍛 超 究 鍛える 超え る 究め る

12 13 原則として週1回60分の個人レッスンが行われ、 高校から大学、大学院まで、同一教員による継続 的な指導を基本とします。実技試験は年2回行わ れ、コンサートホールでの卒業試験は一般公開され ます。内外の著名な音楽家を招聘して行う公開レッ スンや公開講座、マスタークラスなど、研鑽の機会 も多く用意されています。 開かれた学びの場で 個性を伸ばす 【 専攻実技 】 副専攻は、主専攻以外の実技を主専攻同様に学ぶ ことのできる制度で、大学生を対象としています。 希望者は試験を受け、合格すれば大学1年次から 3年次のいずれからでも受講できます。レッスンは 週1回60分。4年次には卒業試験があり、修了要 件を満たせば「副専攻修了証」が授与されます。 二つの専攻で キャリアの幅を広げる 【 副専攻 】 在籍年次に関わりなく高校生から大学生まで履修 可能。専攻以外の実技レッスンを受講することがで きます。レッスンは週1回30分(声楽は20分)。 積極的な学びが視野を広げます。なかでも本学の 副科指揮は、優れた指揮者を多く輩出していること で知られています。専攻実技同様の充実した教育 が、新たな可能性を拓きます。 興味を育て可能性を広げる 【 選択副科 】 【 オーケストラ 】 オーケストラの授業では、専攻別アンサンブルで合 奏技術の基本やオーケストラ・スタディなどを学ん だのち、フルオーケストラによる実習に進み、基礎 から段階的に修得します。これらの合奏教育は、高 校から大学まで一貫したカリキュラムに沿って行わ れます。これまでに国内外のオーケストラに在籍す る楽団員を多数輩出しています。 伝統のオーケストラ教育で 合奏技術を磨く 履修希望者は自主的にグループを編成し、年度初 めに申請します。3人以上であれば楽器編成に特別 な制約はなく、室内楽と2台ピアノでは高校生と大 学生がグループを組むこともできます。年間10回 以上のレッスンを経て年度末試験を受け、成績優 秀なグループは翌年度の春に開催される室内楽演 奏会に出演することができます。 仲間とともに 音楽をつくり上げる 【 室内楽・二重奏ソナタ 】 究め る 極 めて 実 践 的 な 実技 教育 で すが 、そ こ で 示 さ れ る の は 音 楽 を究 める 道を 歩む た めの 指 針 で す 。「 を究 める 道」と は 、日 々の 生 活 、日 々の 学 び に よって築 か れま す 。音 楽 の 探 究 に 終 わ り は あ り ませ ん 。 桐 朋の 教育 の基 幹は 、一 対 一の 個 人指 導で 行 われ る実 技教 育 です 。こ れ は、学生 ・生 徒を 自立 した 音楽 家 と し て 認 め、主体 性を 尊重 する こと によ っ て 、 「 訓練 」で はな く「 教育 」と 呼べ る も のに なり ます 。こ こで 行わ れる のは 超 え る 齋 藤 秀 雄先 生 に より 始 め ら れた「 桐 朋 学 園 オー ケストラ 」に 代表 さ れる合 奏 教 育 は 、実 技 教 育と 並 ん で桐 朋 の 学 びの 主 軸 となっています 。仲 間と と も につく る 音 楽 は、個 人の表 現の 枠を 超 え 、か け が えのない音 楽 体験 と な りま す 。 他者 の 奏 でる「 音 」に 耳を 澄ま し、自 己の「音 」と 呼応 さ せ 音楽 をつく り上 げ る アンサンブル。楽 譜 を 深く 読み 解 き、 音 程 やアー ティキュレーシ ョン、リズムな ど を 緻 密に 合 わ せ、あ るいは 主 張 し 、音 楽 を 形 づく り ま す 。本 学 創 始者 の 一 人、 鍛 超 究 鍛 超 究

桐朋の学び 桐朋の教育は、個の尊重が大きな特色です。 のびやかな学習環境が、個性の発露と個人の 自立を促します。音楽への情熱を支えに日々 模索し、自ら道を切り拓き、目指す音楽を創り 出してゆく強い精神力を育みます。 ピアノ専攻 ……………16 弦楽器専攻 ……………17 管楽器専攻 ……………18 打楽器専攻 ……………19 ハープ専攻 ……………20 古楽器専攻 ……………21 声楽専攻 ……………… 22 Hikaru.☆ 指揮専攻 ……………… 23 作曲専攻 ……………… 24 音楽学専攻 …………… 25 カリキュラム ………… 26 指導陣 ………………… 28 特別レッスン ………… 32 14 15

Piano Course ピアノ専攻 Stringed Instrument Course 〈 ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバス 〉 弦楽器専攻 国際的に活躍するピアニストを 数多く輩出しているピアノ専攻。ソ ロはもちろん、室内楽や伴奏など の様々な演奏形態を、レッスンや 授業を通じて体系的に学ぶことが できます。アンサンブルの機会が 豊富にあることも魅力のひとつ。高 校生から大学院生まで、個性ある 仲間たちと楽しみながらも妥協せず に音楽を創っていくことは、何にも まさる大きな喜びです。また、海外 の著名な音楽家による特別レッス ンや公開講座、学内外の演奏企画、 ソロやコンチェルトのコンペティシ ョンなど、多彩なプログラムとチャ レンジの場を用意しています。本 学での学びを通して、一生音楽を 愛し、それを人々に伝えることがで きる豊かな感性と魅力あるピアニス トを育てていきます。 弦楽器専攻では、自由で開かれ た校風のもと、個性を大切に伸ば す教育を実践しています。経験豊 富な指導陣が個々の可能性を導き 出し、スケールの大きな演奏家へ と育てます。さらに、国内外の音楽 家を招聘して行うマスタークラスを はじめ、貴重な学びの場を多数用 意。室内楽やオーケストラなど、ア ンサンブルのカリキュラムも充実し ています。アンサンブルの授業や レッスンでは、合奏のための技術 や奏法、リハーサルの方法などを 基礎から指導。学年や専攻の異な る仲間とともに一つひとつ音を創 り上げてゆく時間は、豊かな表現 力を養うための糧となります。それ は同時に、助け合い、協力し合う 仲間同士の一体感が生み出される 特別な経験となるでしょう。 Focus Focus 「桐朋 木の香りコンサート」や学内のコンペ ティションなど、多くの演奏機会に恵まれて います。また、年2回の試験課題は、様々な 時代や様式の作品を網羅。ピアノ協奏曲も 含めた多様な楽曲を学ぶことで、膨大なピ アノ作品のなかから自分に相応しいレパート リーを確立できるよう工夫されています。 高校と大学のいずれから入学しても、初めに 楽器別の合奏でアンサンブルの基礎を学び ます。高校3年次から大学までの5年間、ま たは大学からの4年間は、高大混成のオーケ ストラで合奏の技術を基礎から修得。基本 的なレパートリーから高難度の作品まで、著 名な指揮者のもとで段階的に実習します。 豊富な演奏の機会で 自分に相応しいレパートリーを確立 実践的なプログラムで オーケストラを基礎から学ぶ 16 17

打楽器の種類や形態は多種多様 で、音楽表現も多彩です。打楽器 奏者は、高い専門性と同時に広範 な知識や経験を求められます。こ のため本学では、パーカッションと マリンバのどちらかを主専攻として 選択しながら、もう一方も学ぶこと のできるダブルレッスン制度を設け ています。実技レッスンでは一人 ひとりと綿密なコミュニケーション を取り合い、きめ細かい指導で演 奏に必要な技術とセンスを基礎か ら養います。また、オーケストラや 室内楽などアンサンブルの機会も 豊富で、合奏について基本から体 系的に学習します。世界中から学 びに訪れる留学生も多く、文化的・ 人間的な交流の輪が広がることも 特徴のひとつであり、音楽界での 多岐にわたる活躍が期待されます。 Wind Instrument Course 管楽器専攻 〈 フルート/オーボエ/クラリネット/ファゴット/サクソフォン/ホルン/トランペット/トロンボーン/ユーフォニウム/テューバ 〉 Percussion Instrument Course 〈 パーカッション/マリンバ 〉 打楽器専攻 高校から大学までの期間は、身 体的にも精神的にも大きく成長する 大切な時期。それは管楽器を学ぶ 上でも重要な意味を持ちます。実 技指導では、個性を尊重するとと もに、演奏の基礎となるソルフェー ジュを重視。徹底した基礎教育 は、技術を向上させるだけでなく音 楽そのものへの理解を深め、自ら 探究する力を育みます。さらに、 オーケストラをはじめ、木管・金管 五重奏など各種編成のアンサンブ ルのための講座を用意。多様な形態 のアンサンブルを効率よく学び、学 内外で行われるコンサートへの出 演によって、管楽器奏者にとって 大切な合奏の技術を実践的に修 得します。音楽家として多くの経験 を重ねてきた指導陣が、学生たち の表現への意欲を引き出します。 Focus 編成や規模の違うアンサンブルを学ぶことで 各楽器の特性を理解し、編成ごとに異なる 演奏や表現方法を身につけます。プロオーケ ストラさながらの意欲的なプログラムで年間 7~8回のコンサートを行い、一流の指揮者 やソリストと共演。全専攻生がオーケストラ の一員としての演奏を経験します。 パーカッションとマリンバ、2種類のアンサン ブルのためのカリキュラムを設置。アンサン ブルを通して耳を鍛え、学生・生徒たちの技 術力と音楽性の向上を図ります。また、作曲 など他専攻生と積極的に交流し、新作初演 などの経験を通じて打楽器奏者としての可 能性を広げていきます。 多彩なアンサンブルを学び、 楽器への理解を深める アンサンブルの経験が 奏者としての音を創り出す Focus 18 19

Harp Course ハープ専攻 Period-Instrument Course 〈 バロック・ヴァイオリン/バロック・チェロ/バロック・オーボエ/フラウト・トラヴェルソ/リコーダー/ヴィオラ・ダ・ガンバ/チェンバロ 〉 古楽器専攻 ハープの歴史は古く、その音色 は何世紀も前から人々を魅了して きました。本学では、日本における ハープ奏者の活動の場を広げ、そ の可能性を切り拓いてきた第一人 者の指導により、正しい演奏様式 とテクニックを学ぶことができま す。また、オーケストラや室内楽に おけるハープの重要な役割に注目 し、ソリストだけでなく、アンサン ブル奏者の育成にも力を入れてい ます。公開レッスン形式で行われる アンサンブルやオーケストラ・スタ ディの授業では、ハープのための 重要なレパートリーを取り上げ、優 れたアンサンブル奏者として活躍 するために必要な技術と知識を基 礎から教えます。ハープ奏者に必 要な要素を体系的に指導し、次代 を担う演奏家として送り出します。 20世紀中頃以降、音楽作品を 演奏する際にそれが作曲された時 代の楽器を使用する解釈が試みら れてきました。こうした解釈で使用 される楽器は一般的に古楽器(ピ リオド楽器)と呼ばれますが、本専 攻はこの古楽器を専門的に学びま す。レッスンやアンサンブルの授業 によって演奏技術を高めるだけで なく、主として17世紀、18世紀の 楽器や演奏法、記譜法などの歴史 について研究を深めながら、当時 の音楽を現代に甦らせるための方 法を修得していきます。近年、古 楽器による演奏は19世紀以降のレ パートリーも視野に入れるようにな り、モダン楽器の演奏家が古楽器 演奏の方法を取り入れることもあり ます。古楽器専攻の重要性はさら に高まっていくでしょう。 ※古楽器専攻は大学のみです。 Focus 毎年12月に開催する「ハープアンサンブルの 夕べ」は、複数のハープを使ったハープ同士 のアンサンブルと、他楽器とのアンサンブル 作品で構成するコンサート。専攻生全員が出 演します。専攻生が互いに成長を確認する機 会であると同時に、他専攻生と共演し交流を 深める貴重な機会でもあります。 チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ などの鍵盤楽器や、バロック・ヴァイオリンや ヴィオラ・ダ・ガンバ、フラウト・トラヴェルソ やバロック・オーボエなどの多様な楽器の演 奏を通して、楽器の構造、歴史、ピッチ、音 律などその時代ならではの音楽習慣を学習 し、多角的な考え方を身につけます。 他楽器との共演が 演奏力・表現力を高める 様々なタイプのチェンバロに触れ、 探究に合わせて学習する Focus 20 21

Vocal Music Course 声楽専攻 Conducting Course 指揮専攻 Focus Focus 自らの身体そのものが楽器とな る声楽。正確な発声法と呼吸法、 充実したソルフェージュや語学教 育が、声楽家としての基礎を形づ くります。高大一貫の専門教育で 音楽家に必要な知識と教養を身に つけ、高い能力と個性を併せ持つ 優れた演奏家へと成長する力を蓄 えます。オペラクラスでは、歌唱や 演技はもちろん、舞台をつくり上げ る工程全般を学びます。現役のオ ペラ歌手が助演で参加することもあ り、プロの役づくりや本番までの準 備の方法などを間近に見ることが できます。高度なアンサンブルや 合唱の授業、海外からの招聘講師 による公開レッスンなども充実。器 楽専攻生との交流は、音楽を愛す る心を育むだけでなく、一生の宝と なるでしょう。 指揮者は、演奏の現場で起こる 様々な問題を円滑に解決する高い 能力が求められます。指揮者は音 を出しません。しかし、音楽への理 解を深め、現場の奏者たちと良好 な関係を築くためには、ソルフェー ジュや音楽理論などの基礎を徹底 して身につけ、ピアノや副科実技 のレッスンなどで楽器演奏にも習 熟することが不可欠です。優れた 演奏家でもある器楽専攻生たちと の交流は、指揮者には欠かせない コミュニケーション能力や積極性 を養います。本学創始者の一人、 齋藤秀雄先生から始まる桐朋の指 揮の伝統を受け継ぎ、発展させて きた指導陣による教育と、オーケス トラの生の音に日常的に触れるこ とのできる環境は、指揮を学ぶ上 で大きな魅力となります。 ※指揮専攻は大学のみです。 高校で作曲を専攻した生徒は大学進学時に指揮専攻を希望することができます。 言葉の発音法を学ぶディクションの授業が 充実。イタリア語、ドイツ語、フランス語、日 本語、ロシア語によるカリキュラムを用意。歌 曲などを教材に、言語に合わせた正しい発音 や発声法など、歌うための基礎的な技術を身 につけます。様々な言語に触れることで、自 分に合う分野や方向性を模索していきます。 オーケストラなどのリハーサルを見学するこ とは、著名な指揮者や演奏家たちのリハーサ ルでのコミュニケーションや練習プロセスを 間近で見て学習する良い機会となります。特 に、オペラを一からつくり上げる現場の空気 を体感することは、将来、指揮者として活躍 するための貴重な経験となるでしょう。 5カ国語によるディクションで 正しい発音を学ぶ 演奏会のリハーサルを見学し、 生きた音楽を学ぶ 22 23

Musicology Course 音楽学専攻 Composition Course 作曲専攻 〈 創作芸術/編作芸術 〉 Focus Focus 作曲専攻では、しっかりした基 礎の修得と、創作活動の実践につ ながる教育を目指しています。高 校・大学ともに、一流の指導陣に よる実技レッスンと、音楽理論や作 曲法のクラスを用意。基礎から応 用まで段階的に指導します。毎年 開催する作曲作品展、国内外の著 名な音楽家を招いての公開講座や 集中講義など、発表、研究の機会 も数多く提供。また、演奏家とのコ ラボレーションにより、楽器と奏法 についてのバラエティに富んだ探究 の場を豊富に設けています。大学 では、創作芸術と編作芸術とに専 攻が分かれ、創作芸術では和声・ 対位法・管弦楽法・コンピュータ 音楽実習など、編作芸術では合唱 曲・吹奏楽曲・管弦楽法などのカ テゴリーを設定しています。 「音楽学」とは音楽に関する学 問の総称。本専攻では、学生の音 楽的素養を生かしながら、西洋音 楽史、民族音楽学、音楽理論、音 楽美学、ポピュラー音楽学など、 様々な角度から音楽について考え ます。実技も頑張りながら学問に触 れることができるのが、桐朋の特徴。 指導にあたる専任教員は、著書や 論文の執筆、国内外での発表を毎 年行っており、音楽史を掘り下げる 「専攻演習」、外国語の文献を読 み解く「楽書講読」など、多彩なプ ログラムを用意しています。教員と 学生との自由で活発な議論によっ て、新しい世界が開かれることで しょう。国内有数の資料数を誇る 図書館との連携によって「聴く勉 強」が充実していることも、大きな 特色です。 本学には、現代音楽に関心があり、現代作 品の演奏に積極的な器楽専攻生が数多くい ます。作曲専攻生と器楽専攻生との距離が 近く、学生同士で試演会を企画するなど、高 大の区分なく自作品を音にする機会に恵まれ ています。様々な専攻の友人たちは、卒業後 も助け合える大切な仲間となります。 音楽学専攻の必修科目は少人数のゼミ形式。 一人ひとりにきめ細かく対応し、卒業論文で は担当教員が毎週1時間の指導を行います。 少人数のため演習形式の授業が多く、研究 発表の機会も豊富。教員と学生の距離が近 く、対等に議論を交わすことのできるリベラ ルな雰囲気も特徴のひとつです。 試演会を通じて多くの 個性と交流し、友情を育む 自由で開かれた学習環境のもと、 自身の音楽学を探る ※音楽学専攻は大学のみです。 24 25

国語 和声Ⅰ 和声Ⅱ 和声Ⅲ 音楽理論基礎 音楽理論応用 音楽史 専攻別アンサンブル オーケストラ ソルフェージュ 英語 ドイツ語/フランス語(初級) 室内楽 室内楽・2台ピアノ 専攻実技 副科実技 イタリア語 ドイツ語/フランス語(中級 ) 日本語表現 副専攻 室内楽・二重奏ソナタ(2台ピアノ含む) ※和声法Ⅱの単位取得者 音楽理論(分析) 音楽史概説 ドイツ語/ フランス語(初級) 和声法Ⅰ 和声法Ⅱ 応用和声Ⅰ 音楽理論概論 応用和声Ⅱ 桐朋女子高等学校 音楽科 (男女共学) 桐朋学園大学 音楽学部 1年次 2年次 3年次 1年次 2年次 3年次 4年次 語 学 科 目 カリキュラム 本学は、1コマ90分という時間割設定と、授業開講期間、試験期間、文化祭などの年間予 定を高大で共有することで、高校から大学までの一貫性を重視したカリキュラム編成を 実現しています。学生・生徒の能動的な学びを引き出す豊富な選択科目、学習効果を高め るレベル別少人数授業なども大きな特色です。ここでは、そうした特色を生かした科目 を抜粋しています。カリキュラム全般については本学ホームページに掲載しています。 Curriculum Teacher- training course 卒業単位の他、教職課程に定められた単位を修得することによっ て、右記の教員免許状を取得できます。教員免許状を取得する ためには、教職に関する科目の他、学外での介護等体験や教育 実習などの実習を含む単位が必要となります。本学学生は積極 的に教職課程を履修しており、約7割の学生が卒業時に教員免 許状を取得しています。 中学校教諭一種免許状(教科:音楽) 高等学校教諭一種免許状(教科:音楽) 教職課程 高校からの入学者 大学からの入学者 共通 英語は高校3年間必修です。高校2年次からは独・ 仏いずれかを履修することができ、3年次で取得した 独・仏の単位は桐朋学園大学の単位として認定されま す(高大連携科目)。大学では英・独・仏・伊の各 国語から1カ国語以上を選択します。 語学科目 特色ある講座のなかから、学生・生徒が自身の興味や 必要に応じて選択し、履修することができます。人文 科学、社会科学、自然科学、身体活動の各分野にお いて、音楽家をめぐる今日的な課題について多角的に 考えるための講座を設置しています。 一般教養科目 専門科目 必修科目。高大ともにグレード別少人数編成によるク ラス授業を行っています。個人のグレードは所定の試 験を経て一定期間ごとに更新され、常にレベルに合っ た指導を受けることができます。大学中級以上は多彩 な講座のなかから自由に選択することができます。 ソルフェージュ 高校からの入学者は大学1年次までの4年間必修、大学 からの入学者は3年次までの3年間必修です。大学から の入学者は和声既習者と未習者とでクラスを分けるた め、無理なく確実に学習できます。和声の修得が、音楽 理論や演奏法などへと発展します。 和声 自由選択科目。室内楽や二重奏ソナタのレッスンを通 年で受けることができます。年次による編成の制限が ある以外にメンバー構成の制約はなく、高校生と大学 生でグループを編成することも可能です。指導教員を 2名まで希望することができます。 室内楽・二重奏ソナタ(2台ピアノを含む) 音楽理論は、高校では音楽理論基礎、大学では音楽 理論概論で楽典などを学んだ後、楽曲分析などへと展 開します。音楽史は、高校では2・3年次に、大学から の入学者は1年次に概説を学んだ後、より専門的な視 点で「音楽を考える力」を育みます。 音楽理論・音楽史 弦・管・打・ハープ・古楽器・声楽専攻生を対象と する授業。対象年次は専攻ごとに異なります。楽器専 攻生は専攻楽器同士での合奏、または異なる楽器との 合奏を通じて、声楽専攻生は合唱を通じて、アンサン ブルの技術と表現を基礎から学びます。 専攻別アンサンブル 高校3年次の弦楽器専門生と大学の弦・管・打・ ハープ専攻生を対象とする通年授業。高校生と大学生 とでひとつのオーケストラを編成し、指揮者のもとでの オーケストラ演奏を学びます。その後、演奏会ごとに設 置されるオーケストラでさらに経験を積みます。 オーケストラ 詳細はWebへ 大学 高校 ※大学のみ 27 26 専 門 科 目

指導陣 2024年度 2024 Faculty 実技等指導陣 ※ 副科として掲載している教員は、当該専攻の副科実技のみを担当します。 ※ 教員名の右上の印は以下の職名などを表します。 大学専任教員 * 高校教諭 特命教授 特任教授 特任講師 【副科チェンバロ】 【副科オルガン】 打楽器 小島 光 近藤 高顯 渡邉 壮 パーカッション マリンバ パーカッション·マリンバ 安倍 圭子 中村 友子 藤井 里佳 安江 佐和子 管楽器 トロンボーン 上原 宏 (主任) 猶井 正幸 今井 仁志 吉永 雅人 長谷川 潤 田中 敏雄 佛坂 咲千生 山本 英司 神谷 敏 今村 岳志 桒田 晃 古賀 光 佐藤 采香 井上 俊次 佐藤 由起 武井 俊樹 福井 弘康 武藤 賢一郎 大津 立史 小山 弦太郎 茂木 建人 蠣﨑 耕三 広田 智之 岡 北斗 小野寺 彩子 高橋 舞 最上 峰行 亀井 良信 神田 寛明 白尾 彰 倉田 優 飯島 諒 泉 真由 梶川 真歩 小池 郁江 高野 成之 クラリネット サクソフォン ホルン ファゴット トランペット フルート オーボエ 勝山 大舖 野田 祐介 芳賀 史徳 林 裕子 藤井 洋子 三界 秀実 吉野 亜希菜 岡本 正之 久保 和憲 渡辺 功 ユーフォニウム テューバ ピアノ 玉置 善己 練木 繁夫 村上 弦一郎 若林 顕 青柳 晋 石井 楓子 入江 一雄 江澤 聖子 大西 真由子 沼沢 淑音 上野 久子 海老 彰子 岡本 美智子 山田 富士子 Pascal Devoyon 伊藤 恵 須田 眞美子 田部 京子 大伏 啓太 金子 恵 川島 伸達 河村 晋吾 木村 徹 斎木 隆 佐藤 彦大 島田 彩乃 高田 匡隆 高橋 多佳子 竹内 啓子 鶴園 紫磯子 外山 啓介 奈良場 恒美 西村 翔太郎 広瀬 康 三原 未紗子 三輪 郁 中井 恒仁 (主任) 新井 博江 清水 和音 仲道 郁代 朴 久玲 阿部 美果子 有吉 亮治 今井 彩子 関本 昌平 廻 由美子 山崎 牧子 吉武 優 吉村 真代 小田 裕之 佐藤 勝重 中川 賢一 中川 朋子 松谷 園子 宮木 麻衣 【 副科ピアノ 】 弦楽器 ヴァイオリン·ヴィオラ コントラバス チェロ 【副科ヴァイオリン】 宮田 大 山崎 伸子 苅田 雅治 菊地 知也 木越 洋 北本 秀樹 清水 詩織 髙木 慶太 銅銀 久弥 古川 展生 藤原 浜雄 伊藤 亮太郎 木野 雅之 久保 良治 佐々木 亮 篠﨑 友美 篠﨑 史紀 清水 醍輝 鈴木 康浩 戸田 弥生 豊嶋 泰嗣 水谷 晃 村上 淳一郎 山口 裕之 長谷川 陽子 倉田 澄子 堤 剛 毛利 伯郎 上村 昇 篠﨑 功子 庄司 紗矢香 徳永 二男 原田 幸一郎 堀 正文 池田 菊衛 漆原 啓子 惠藤 久美子 清水 高師 竹澤 恭子 久保田 巧 (主任) 景山 誠治 加藤 知子 辰巳 明子 豊田 弓乃 神谷 美千子 田中 晶子 石井 志都子 磯村 和英 市川 雅典 石川 滋 稻川 永示 星 秀樹 本間 達朗 梅津 美葉 声楽 大橋 ゆり (主任) 腰越 満美 宮本 益光 鈴木 准 大島 幾雄 藤川 泰彰 落合 美和子 駒井 ゆり子 里中 トヨコ 篠原 百合乃 薗田 真木子 谷 茂樹 丹藤 麻砂美 塚田 裕之 友清 崇 長尾 康世 松井 康司 村上 明子 森 麻季 安井 陽子 嘉目 真木子 与那城 敬 北村 典子 【 副科声楽 】 林 達也 三輪 郁 吉田 真穂 遠藤 真理子 金田 望 山口 恭子 山下 美香 渡部 真理子 【 副科作曲 】 作曲 鈴木 輝昭 (主任) 石島 正博 土田 英介 鷹羽 弘晃 森山 智宏 正門 憲也 三瀬 和朗 香月 修 作曲法演習 作曲理論ピアノ 西岡 龍彦 池田 哲美 久木山 直 井上 渚 大家 百子 加藤 真一郎 金子 仁美 清水 篤 鈴木 純明 田口 真理子 原田 敬子 松波 匠太郎 鈴木 輝昭 土田 英介 藤井 一興 莱 孝之 愛澤 伯友 伊藤 康英 井上 渚 金子 仁美 佐藤 岳晶 久行 敏彦 村上 寿昭 渡辺 裕紀子 石島 正博 土田 英介 飯野 明日香 石岡 久乃 加藤 真一郎 竹内 啓子 ハープ 篠﨑 史子 井上 美江子 篠﨑 和子 指揮 沼尻 竜典 尾高 忠明 増井 信貴 新田 ユリ 篠﨑 靖男 村上 寿昭 吉田 行地 音楽学 安田 和信 佐藤 康太 沼野 雄司 (主任) 古楽器 寺神戸 亮 丸山 韶 バロック · ヴァイオリン 桐山 温子 有田 正広 バロック·オーボエ フラウト·トラヴェルソ バロック·チェロ Emmanuel Girard 酒井 淳 リコーダー ヴィオラ·ダ·ガンバ 古橋 潤一 Emmanuel Girard チェンバロ 有田 千代子 渡邊 順生 植山 けい 水野 均 学長 辰巳 明子 理事 長瀨 浩平 学部長 中井 恒仁 研究科長 中井 恒仁 教務部長 姫野 雅子 学生部長 杵鞭 広美 図書館長 沼野 雄司 高校部長 合田 香 音楽教室部長 久保田 巧 28 29

大学|語学科目. 一般教養科目 . 教職課程科目 語学科目 英語 フランス語 イタリア語 ドイツ語 長瀨 浩平 三浦 大輔 Jeremy Fulton 飯島 麻里 大島 路子 奥野 元子 輿石 采佳 鈴木 希 田中 直人 田中 由香 間瀬 裕子 矢向 寛子 安野 直 加藤 三和 小森谷 朋子 佐藤 ローラ 十川 菜穂 萩原 さがみ 山上 昌子 山邑 久仁子 玉川 裕子 Stefan Säbel Markus Freyberg 猪狩 弘美 大野 雄三 織田 晶子 川名 真矢 杉山 真佑美 松村 亜矢 武藤 陽子 吉村 暁子 Vincenzo Spinuso Rufo Costanza 教職課程科目 石坂 浩毅 狩野 浩二 小髙 臣彦 竹下 善博 宮城 哲 山本 剛 杵鞭 広美 (主任) 宮本 益光 河原 勇人 風見 章 一般教養科目 姫野 雅子 (主任) 杵鞭 広美 玉川 裕子 長瀨 浩平 荒巻 由紀 西野入 篤男 室田 大樹 浅野 充 阿部 史佳 伊澤 英紀 入井 凡乃 内田 裕太 江川 純一 遠藤 記代子 加藤 三和 木下 頌子 小松 志朗 小宮 暖 里岡 純子 清水 郁子 須関 裕子 千田 実 富澤 萌未 長井 淳 中山 夏織 野上 圭太 秦 江里奈 水野 泰尚 (修士課程・博士後期課程) 大学院|専門科目・関連科目・総合科目 ピアノ 作曲理論 音楽学 声楽 ソルフェージュ 器楽特殊研究 歌曲伴奏 コレペティツィオン 田島 亘祥 星野 明子 武田 美和子 藤井 一興 莱 孝之 渡辺 裕紀子 沼野 雄司 安田 和信 佐藤 康太 上尾 信也 大津 聡 長木 誠司 永井 玉藻 西原 稔 大橋 ゆり 腰越 満美 鈴木 准 宮本 益光 太田 朋子 田島 亘祥 村上 寿昭 寺嶋 陸也 鈴木 輝昭 石島 正博 土田 英介 池田 哲美 加藤 真一郎 金子 仁美 近藤 譲 佐藤 岳晶 声楽特殊研究・ 歌曲・台本研究 ソルフェージ特殊研究 作品分析・創作演習 文献・原書購読 ピアノ初見 鈴木 しのぶ 加藤 千春 百武 真弓 独唱 .合唱 室内楽(ピアノ) 弦楽アンサンブル. 弦楽オーケストラ 丹藤 麻砂美 塚田 裕之 藤川 泰彰 里中 トヨコ 佐藤 勝重 吉武 優 市川 雅典 田中 晶子 長谷川 陽子 稻川 永示 景山 裕子 清水 醍輝 高校|専門科目 ソルフェージュ 森山 智宏 加藤 千春 塩崎 美幸 伊倉 由紀子 鈴木 しのぶ 間谷 琴未 十川 菜穂 田中 やよい 塚田 眞理 築田 佳奈 船橋 泉乃 深見 麻悠子 渡部 真理子 堀井 佐知子 松井 裕紀子 山口 恭子 大学|専門科目 ソルフェージュ 森山 智宏 (主任) 鷹羽 弘晃 伊倉 由紀子 鈴木 しのぶ 間谷 琴未 安西 房代 市川 景之 井澤 岳野 上田 真樹 小田 裕之 加藤 真一郎 沢木 良子 塩﨑 美幸 清水 篤 十川 菜穂 田口 真理子 田中 やよい 塚田 眞理 築田 佳奈 寺嶋 陸也 中村 理奈子 長谷川 由美子 船橋 泉乃 深見 麻悠子 堀井 佐知子 松井 裕紀子 柳川 瑞季 山口 恭子 山中 千尋 渡部 真理子 その他専門科目 指揮法 ピアノ伴奏法 ピアノ・リテラチュア オペラクラス 伴奏クラス ピアノ演奏法 声楽ディクション 音の生理学 オペレッタ・ ミュージカル演習 声楽アンサンブル・ 合唱 音楽療法の 理論と技法 音の物理学 演奏科学 オーケストラ 弦合奏 室内楽講座 キャリアデザイン ピアノ実技指導法 藤井 一興 古高 晋一 小田 裕之 松谷 園子 朴 久玲 有吉 亮治 沼沢 淑音 渡部 智也 大橋 ゆり 腰越 満美 鈴木 准 宮本 益光 大津 康平 加藤 洋朗 河村 晋吾 楠原 祥子 今井 彩子 大橋 ゆり 宮本 益光 藤川 泰彰 駒井 ゆり子 塚田 裕之 友清 崇 福永 一博 鵜木 絵里 高山 美佳 小宮 暖 竹田 数章 越智 景子 古屋 晋一 蠣崎 耕三 亀井 良信 上原 宏 長谷川 潤 合田 香 市川 雅典 田中 晶子 稻川 永示 景山 裕子 菊地 知也 藤村 俊介 藤井 一興 大島 路子 音楽学 . 音楽史 沼野 雄司 (主任) 安田 和信 佐藤 康太 上尾 信也 池原 舞 今井 千絵 大津 聡 川本 聡胤 後藤 菜穂子 今野 哲也 佐々木 美奈子 神保 夏子 永井 玉藻 沼口 隆 平間 充子 伏木 香織 藤田 茂 藤村 晶子 前原 恵美 増野 亜子 米田 かおり 和声法 . 音楽理論 . 芸術音楽 鈴木 輝昭 (主任) 石島 正博 土田 英介 鷹羽 弘晃 森山 智宏 正門 憲也 梅津 時比古 藤井 一興 莱 孝之 愛澤 伯友 池田 哲美 久木山 直 Yohanan Chendler 伊藤 康英 井上 渚 井上 莉里 遠藤 真理子 片山 柊 魚返 明未 加藤 真一郎 金子 仁美 工藤 真希子 今野 哲也 下山 静香 濱島 祐貴 林 達也 引地 誠 松波 匠太郎 山中 千尋 渡部 真理子 高校|普通科目 外国語 英語 ドイツ語 三浦 大輔 Damian Macintosh 飯島 麻里 石井 裕香 輿石 采佳 末松 紀子 鈴木 希 髙岡 朱美 間瀬 裕子 宮崎 由美子 玉川 裕子 川名 真矢 松村 亜矢 フランス語 小森谷 朋子 山邑 久仁子 他科目 国語 地理歴史・公民 家庭科 保健体育 西野入 篤男 内田 裕太 千田 実 室田 大樹 笹村 剛 姫野 雅子 石井 眞紀子 上野 国子 土田 智美 増田 翔也 川島 しずゑ 矢野 祐子 荒巻 由紀 伊澤 英紀 須関 裕子 田中 優子 福田 大和子 森 江里香 数学・理科・情報 音楽理論 音楽史 鷹羽 弘晃 森山 智宏 石濱 加夏子 井上 渚 遠藤 真理子 加藤 真一郎 桐山 温子 小島 有利子 篠田 昌伸 下田 幸二 藤村 晶子 渡部 真理子 正門 憲也 石島 正博 土田 英介 安田 和信 近松 博郎 藤村 晶子 米田 かおり 30 31

特別レッスン 本学の教育活動は海外にも広く知られ、本学の学生や教育システムに関心を持つ多くの演奏家や指 導者が世界中から来校し、特別レッスンや公開講座を行っています。国際色豊かなレッスンは学生 の視野を広げ、世界の舞台で活躍する音楽家を育成します。 Special Lesson 詳細はWebへ ピアノ特別レッスン ピアニスト/中央音楽学院 客員教授/ リセウ音楽院 特別教授 ディーナ・ヨッフェ 素敵な温かい雰囲気をありがとうございました。 桐朋学園大学に来られて、生徒の皆さんと一緒に仕事が できることをいつも嬉しく思っています。またお会いで きる日を楽しみにしています。 ディーナ・ヨッフェ ピアノ特別レッスン ピアニスト/ハノーファー音楽大学 教授 ローランド・クリューガー この素晴らしい学校でマスタークラスを行う機会を持て たことを大変嬉しく思います! 尊敬と称賛の念をこめ て、皆さんのご活躍をお祈りします! ローランド・ク リューガー ヴァイオリニスト/指揮者/ グリーンズボロ交響楽団 音楽監督 ドミトリー・ シトコヴェツキー ヴァイオリン特別レッスン 多くの才能を何十年にもわたって輩出し続けてきた 素晴らしい学校である桐朋学園の皆さんへ。 この美しいコンサートホールでマスタークラスができたことを本当に嬉しく思います。 才能豊かな皆さんが、素晴らしい弓さばき、完璧なリズムへの探究を続け、人生にわ たって好奇心を持ち続けてくれることを願っています。将来また皆さんに会えることを 楽しみにしています。ありがとう! ドミトリー・シトコヴェツキー 何年もの時を経て、再び(桐朋 に)戻ってくることができたこと は大きな喜びです。驚くほどハ イレベルな学生にとても感心し ています。私は喜びとともにま たここに戻ってくるでしょう。 ミシェル・ダルベルト ピアニスト ミシェル・ ダルベルト ピアノ特別レッスン ピアニスト/ フォルクヴァング芸術大学 教授 ヘンリ・ シーグフリードソン ピアノ特別レッスン 桐朋学園の皆さんへ。 初めてこの素晴らしい学校で教える機会に 恵まれました。学生の皆さん、そして先生方 が非常に高いレベルの芸術性、そしてピア ニズムを築き上げていらっしゃることを心か ら称賛したいと思います。喜びと素晴らしい 雰囲気の溢れる2日間を過ごすことができ てとても光栄です。音楽をこめて。 ヘンリ・シーグフリードソン ※所属・役職はレッスン当時のものです。 有田 正広(フラウト・トラヴェルソ 本学特任教授) /池田 菊衛(ヴァイオリン 本学特任教授)/石川 滋(コントラバス 本学非常勤講師、読売日本交響 楽団ソロ首席奏者)/出雲 蓉(舞踏家)/セバス ティアン・ヴィシャール(ピアノリヨン国立高等音楽 院教授 アンサンブル・アンテルコンタンポラン)/恵 藤 久美子(ヴァイオリン 本学特任教授)/海老 彰 子(ピアノ 本学特命教授)/大宮 臨太郎(ヴァイ オリン NHK交響楽団首席奏者)/尾高 忠明(指揮 本学特命教授)/クリスティアーネ・カイザー(声楽 家 宮廷歌手)/ローランド・クリューガー(ピアノ ハ ノーファー音楽大学教授)/ミロスラフ・ケイマル(ト ランペット 元チェコフィル首席奏者)/ルーカ・ゴル ラ(コレペティ ピアノ ミラノ市立クラウディオ・アッ バード音楽院教授)/近藤 譲(作曲 日本現代音楽 協会理事長)/坂本 麻実(舞踏家)/佐藤 拓(ア レクサンダー・テクニーク指導者)/ヘンリ・シーグ フリードソン(ピアノ フォルクヴァング芸術大学教授) /トビアス・シャルフェンベルガー(声楽家 モーゼル 音楽祭監督)/チャールズ・スペンサー(ピアノ 元 ウィーン国立音楽大学教授)/瀬山 詠子(声楽家) /インゴ・ダンホルン(ピアノトロッシンゲン音楽大 学教授・副学長)/寺神戸 亮(バロックヴァイオリ ン 本学特任教授)/パスカル・ドヴァイヨン(ピア ノ 本学特任教授)/インゴルフ・トゥルバン(ヴァイ オリン ミュンヘン音楽・演劇大学教授)/西岡 龍彦 (作曲 本学非常勤講師)/野平 一郎(作曲 本学 特任教授)/平野 美樹(舞踏家)/福士 則夫(作 曲 元本学特任教授)/福士 マリ子(ファゴット 東 京交響楽団首席奏者)/藤原 浜雄(ヴァイオリン 本学特任教授)/ヴィレム・ブロンズ(ピアノ アム ステルダム音楽院教授)/松田 拓之(ヴァイオリン NHK交響楽団次席奏者)/三室 毅彦(一般社団法 人レッシュ・プロジェクト副代表、事務局長)/森田 昌弘(ヴァイオリン NHK交響楽団首席奏者)/山村 楽千代(日本舞踊家 山村流師範)/ディーナ・ヨッ フェ(ピアノリセウ音楽院特別教授、中央音楽学院 客員教授)/ブルーノ・リグット(ピアノ パリ・エコー ルノルマル音楽院教授)/ヤコブ・ロイシュナー(ピ アノ デトモルト音楽大学ピアノ科主任)/ハネス・ロ イビン(トランペット ミュンヘン音楽大学教授)/鷲 田 実土里(舞踏家)/渡邊 孝(チェンバロ ベルン 音楽院教授) 特別レッスン・公開講座担当者一覧 (2023年実績・一部抜粋) 作曲家/ミュンヘン音楽・演劇大学 教授 イザベル・ムンドリー 作曲公開講座 桐朋学園でインスピレーシ ョンに富んだ午後を過ご すことができたことに感謝 します。学生や先生方との 議論は、とても興味深かっ たです。またお会いできる ことを楽しみにしています。 イザベル・ムンドリー 32

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